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ジャパニーズ カナ

ガンジス川源流・ゴームク/ボジバサでの修行を終えガンゴートリに戻る道中、ちょっとした国際交流がありました。

照りつける太陽の下、過酷な道程です。
ちょっとした木陰、
ちょっと大きめの木陰、
そんなところで休憩します。

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少し大きめの木立群に到着したとき、そこにはインド人の巡礼者のグループが先に休んでいました。
私たちを見ると、彼らは人懐っこく、
「ここに来て座れ」(と言っていたと思う)と、傍らを指しています。
私たちは、インド人の巡礼者の一行とともにお昼休憩を取ることにいたしました。

私たちの携行食はおにぎりとジャガイモです。
このおにぎりに、インド人の皆さんが興味を持ちました。

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「ジャパニーズ カナ?」日本の食べ物か?と聞いて来ます。
そうだ、と言うとどうやら食べてみたいらしいのです。

具は梅干しだし、大丈夫かな???

一番近くの人がおにぎりを1個渡そうとしたとき、木村先生が
「食べれないよ、ちょっとだけ千切って試しに渡して」と仰ったので、
一口のご飯と小さな梅干しを渡すことなりました。

一口食べたインド人(男性)は、
「ノー」と言って、もうこりごりという感じ。

あー、やっぱりね。

ところが、そのあと、他のインド人(男性)が、どうやら挑戦してみたい様子です。

えーっ?ほんとに?

そして、なんとその人は、梅干しおにぎりが気に入ったらしくパクパク食べて喜んでいます。
すると、それにつられて他のインド人たち(男性)が、我も我も寄って来ました。

私たち一行は、暑さで食欲がなかったし、食べきれない分は痛んでしまうので、みんな各々おにぎり1個を供出。

なかなかの人気です。
喜んでいただけました。

勇気ある一人(または無鉄砲なお調子者)が最初に挑戦して、それに乗じて我も我もと来る様子、桂枝雀の『鷺取り』の前半、こぼれ梅をチュチュウチュウチュウ雀が食べに来る様子を思い出して、私は、おかしくて仕方ありませんでした。
(枝雀さんの『鷺取り』ご存じない?あら、残念!CDもDVDも出てます。You Tubeもあるみたいです。)

ところが、そのおにぎりは、手作りですが、おにぎりと海苔を別々にラップしてあったので、乾いた海苔を巻いたもの。
ですから、インド人には海苔は包みで剥いて食べるものと思われているようです。

せっかくなら食べて欲しいと思い、私は手渡すとき、海苔を千切って食べてみせて、
edible sea weed と説明。
頬を叩いてyummyって。
そうしたら、食べてくれました。

ジャパニーズ カナ、おにぎりはそのインド人巡礼者一行に大人気でした。

でも、気がつくと、お調子者は男性陣のみ。
女性たちは冷ややかに見ています。
中でも、ひときわ体格が良く強そうな女性が腕組みをして仁王立ちになって睨んでいます。
「何をヘラヘラやってるんだ、気に食わない」という表情で。

そのうちに、インド人巡礼者一行は私たちよりも先に発っていきました。

そして、私はふと思ったのです。
もしかしたら、あの仁王立ちの女性は、男性陣の獲得して来たおにぎりを後からもらって食べてみたかもしれない。
うーん、何となくそんな気がする。
あの、不機嫌そうな親分的女性は、お調子者の男性陣の上前をはねたかも!と思うとなんだかおかしくなって来ました。

残りの下り道は、脚も軽やかに順調でした。