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ホース・トレッキング

ガンゴートリ一帯が、国立公園になったため、様々な規制ができたそうです。
以前は、ゴームクでキャンプを張れたそうですが、現在は、4kmくらい下がったボジバサ3792mでキャンプを張ります。
ガンゴートリから、ボジバサまでは14km 標高差750m位 当初馬で行く予定でした。
ところが、馬の乗り入れが、規制されてしまったため、頭数が限られ、年配の方、体調不良の方のみ馬、他は徒歩と決定しました。
もちろん、私は否応なしの徒歩組です。
馬に乗ってみたかったのに、、、、とーっても残念無念です。

歩き出しましたよ。
キツイ!
空気が薄いし、傾斜はあるし、、、。
ああ、これまで毎日歩いていたけど、平地ですし、空気が豊富ですから、何キロ歩いても平気でした。
それが、この空気の薄い高所では、ちょっとした登り坂ですぐに息がきれてしまいます。でも、とにかく辿り着かなきゃなりません。
一本道ですから、抜きつ抜かれつで、各自自分のペースで歩きます。
写真を撮ったり、水を飲んだり。
ポーターさんや、サドゥー、インド国内外からのツーリストとすれ違ったり、追い越されたり。
でも、一人で歩くといけませんね。
小休止では座っちゃダメだと分かっているのに、木陰を見つけたら、小休憩。
座り良さそうな岩を見つけちゃ、ちょっと一休み、とやってしまいました。

まさに、煩悩 無智 苦を楽と思う、です。

休憩地点8km標高差550mのチルバサまであと50m位のところで、難所の崖があり、もう登れない、脚が動かない、、、。
皆の到着を迎えてくれていたMさんが、
頑張れ〜!と声をかけてくれて、リュックを持ってくれました。
一歩、一歩、一歩。
どう登ったか覚えていないけど、とにかくたどり着いてランチタイムです。
松林に腰を下ろし、茹でたジャガイモに塩をつけて一口食べて、そのまま爆睡。
片手にジャガイモ、口にもジャガイモ。
地面に仰向けに眠ってしまったようです。
ふと気がつくと、よく寝てたね〜。と周りはあきれて見ていた様子。
そして、馬組さんの一人が、
「私、元気だから歩ける。代わるから、馬に乗って。」と言ってくれました。
後半はあと6km標高差180m。
わーい!馬に乗れる!ラッキー!

この馬だよ、と言われた馬に向かっていると、馬子さんたちが一斉に、
違う!こっち!こっち!と別の馬に乗せられました。
手綱はなく、鞍の前と後ろに掴むところがついています。
あっという間に、出発。
まだ、ヘルメット着けてない!
わーわー喚いたら、誰かが手助けしてくれて、無事ヘルメット着装。

一人の馬子さんに、馬は二頭です。
一頭は手綱を引かれ、もう一頭は、馬子さんの前を走り、馬子さんは声と鞭をかけます。
私が乗った馬は、前を自由に走る方。
かなりのやんちゃで、乗った途端に走り出しました。
勝手によその敷地内に入り一回り、私は、ストップ!ストップ!ストーーーーップ!と叫んでおりました。
馬子さんが追いついて叱っていました。
もう、こうなったら、、、、
「(ちびまる子ちゃんの口調で) あたしゃ、あんたに任せたよ。一心同体でよろしくね。」と、やんちゃ馬に念じました。
それから、馬の動きに合わせるように乗って行きました。
太ももは軽く引き締めて、上半身は真っ直ぐ。
馬が動いても、自分は地面に対して垂直になるように保っていました。
何だか、それが一番自然な乗り方だと感じたのです。

やんちゃ馬は、マイペース。
ちょくちょく草を食みます。
道幅は、広いところで1.5m位、狭いところでは50cm位です。
そして、一方は、崖っぷち。
岩と砂の砂利道です。
山側の草を食むときは良いのですが、谷側の草を食む時は、それはもう怖いの何のって!
こっちは馬上から絶壁を覗き込まされるのです。
そこいらの、絶叫マシーンなんか、目じゃありません。
でも、そこは一心同体ですから、ちょっと太ももに力をいれて、戻ろうね、と合図します。
首筋をさすって、いい子ね、って念じて。
度々、草を食んでは、馬子さんに叱られつつ進んで行きました。

私の頭の中では、組曲「グランド・キャニオン」の「山道を行く」が聞こえています。
けど、あれは馬じゃなくて、ロバだったかな?
時折沢を渡ります。橋がない浅瀬もありますが、流れが急なところは、丸木橋に鉄板がかぶせてある細い橋があります。
やんちゃ馬は、突然、橋を通る隊列から飛び出し、ショートカットでザブザブ沢を渡ってしまいました。
後ろの方で担当馬子さんが怒鳴っているのもものとせず、自由行動でご機嫌な様子です。
それからしばらくして、暴挙に出ました!
前を行く馬を追い越しにかかったのです。
この狭い崖っぷちの道で!
不幸中の幸いは、山側を通ってくれたこと。前の馬は別の馬子さんが手綱を引いている馬でしたから、上手くやり過ごさせてくれました。
ただ、乗っていた方の脚を、私は蹴飛ばしながら、ゴメンナサーイ!と叫んで駆け抜けました。
担当馬子さんからかなり離れたやんちゃ馬はさらに気ままに歩いたり駆けたりしながら、ボジバサに無事到着。とっても楽しい体験でした。

いやはや、知らぬが仏。後から聞いたことですが、
この馬は、インド人スタッフのアニールさんが前半乗っていた馬で、彼は、
「歩くのも大変ですが、馬に乗るのも大変です。疲れました。」とげっそりしていたとか。
それから、登りでは前傾、下りでは後傾の姿勢を取るようにと言われていたそうです。
私の自然体乗馬は、あながち間違いではなかったようですね。

私のアートマンと、やんちゃ馬のアートマンとがすんなりと同調出来た!と感じられる一時でした。

でも、今回、馬が急に走って落馬した人や、さらにはお怪我された方もいましたので、私はラッキーだったのかもしれません。

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こんな感じの馬たちです。これは人ではなく荷物を運んでいるところ。

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乗馬の証拠写真です。
馬子さんに英語は通じず、やっと撮ってもらえた写真は、辛うじて何かにまたがっている写真、、、、、です。