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ストレスとヨーガ:1

ストレスフリーではなくストレスマネジメント/ストレスコントロール

現代人を苦しめるストレス、ストレスフリーになりたいと思う方はたくさんいらっしゃることと思います。

ストレスが重なると死に至ることもあると言われていますね。
そもそもストレスとは、一体どういうものなのでしょうか?
私たちを苦しめ病気にし、最悪の場合死をもたらす恐ろしいものというだけなのでしょうか?

実は私たちにとってストレスは大変重要なもの、必要なものでもあるのです。

寒いと感じて、暖かくする。
痛いと感じて、それを避ける。
怖いと感じて、安全を守る。

危険から身を守るためには、外的刺激に正しく反応しなければなりません。

成績が下がって、挽回しなければと思う。
人の気分を害してしまって、取りなそうと思う。
成功して、もっと頑張ろうと思う。

向上するためにも、外的刺激に正しく反応しなければなりません。
これらの私たちにとって有益なありがたいストレスまで感じなくなってしまったら、それこそ生命の危機です。現代のストレスフルな状況は、ただ単に過剰なストレスを受けているというのではありません。過剰なストレスによって、ストレスに対する反応が正しく行えない、ストレス中枢に過剰な負担がかかり、誤作動を起こしている、ということです。ですから、ストレスフリーになろう、ということではなく、ストレスをうまく対処できるようにしていく必要があります。そうでないと、必要なストレスへの反応まで鈍くなってしまうかもしれません。

私たちにとって苦しくて辛い苦痛のストレス(ディストレス)に苛まれず、有益なありがたいストレス(ユーストレス)への正しい反応は怠らない、ストレス中枢が正しく健康に働くように修正するわけです。いわば、ストレスフリーではなくストレスコントロールでしょうか。

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ストレスにどう向き合うか
ストレスにどう対処するか
「今、ここ」に集中することが大切であるとよく言われます。

 

 

 

私たちの心を苦しめるものは、
過ぎてしまった過去への後悔、執着。

私はあの時、ああすればよかったのに。
あの時のあの人の言葉、行いに傷つけられた、許さない。

そして、まだ起っていない未来への不安。

また失敗するかもしれない、うまくいかないかもしれない。
ひどい目にあわされるかもしれない。

過去を変えることはできません。
未来も今どうにかすることはできません。
私たち何かできるのは、ただ「今」のみです。

そして「今」は、瞬時に「過去」になっていきます。
大切なのは「今」なのですが、私たちは、どうすることもできない「過去」と「未来」のことばかり思い煩います。そうしている瞬間瞬間、「悔やまれる過去」を次々生み出していることに気づきません。

過去や未来を煩うことなく「今、ここに」を意識する。
そうすることで、ストレスの元であるストレッサーから離れることができますし、客観視できます。ストレスフリーへの第一歩です。
でもそれは、理屈でわかってもなかなかできない、だからますますストレスが溜まります。

「今、ここに」に集中するために、ヨーガはとても効果的です。

私たちの心と身体は直結しています。
例えば心にストレスを抱えていると様々な身体の病気を引き起こします。心身症と言われる疾患です。逆に、身体が病気になると心も沈んでいきます。不安や憂鬱を抱えます。
心と身体のどちらかが病んでいて、どちらかが全くの健康であるということはないのです。

ヨーガのアーサナ(ポーズ)はスポーツではありません。身体を使って心を観察し、健康な状態へ持っていく手段です。ソマトサイキックアプローチと言って、心身相関の技です。

心が乱れている時、病んでいる時、心に直接アプローチするのではなく、身体のアプローチから始めます。自分自身で自分の身体と向き合い、観察します。そうすることで、心と向き合い、観察する力がついてきます。ヨーガを続けてしばらくすると、自分自身の内側の変化、身体と心の変化を自分で感じることができます。
ヨガスムリティの実習では、

視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚
この外部からの刺激を断って感覚の全て自分の内側へ向けておこないます。
内側に起こってくる雑念・記憶・妄想
これらの刺激も極力排します。

そのために、
皆さんは最初から最後まで、出来るだけ目を閉じて(分からない時には半眼で)行っていただきます。
インストラクターは、雑念を払い、今ここに意識を集中できるインストラクションとメソッドを提供します。

呼吸も、心と身体に直結しています。
健やかで穏やかな時、呼吸はゆっくりと穏やかです。
病んで苦しい時、呼吸は荒く激しくなります。
アーサナ(ポーズ)、呼吸法、瞑想を組み合わせて行うことで、自分を知り、自分を治めることができるようになります。

「今、ここ」に集中することが心身のストレスを対処する手段であるというのは、様々なところで言われています。例えば、瞑想だけでも効果は期待できます。けれども、ヨーガはソマトサイキックアプローチですから、心身相関に働きかけ、その結果は心身相関に起こります。

心も身体もしなやかになります。

つまり、心の健康と肉体のアンチエイジングが同時に結果として起きてきます!
なんて素晴らしい!と思いませんか?