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統合医療とヨーガ

日本では国民皆保険制度と高額医療費制度の充実によって手厚い医療を受けることができます。
ですから、これまで、病気といえばお医者さん、病院にお任せして治していただいて当たり前と思ってしまう人が多く、国の医療費はどんどん膨らみ日本の国庫は破綻するのではないか、健康保険制度は崩壊するのではないか、そう言われて久しいですね。膨らみ続ける医療費の多くは高齢者の医療費が年々増大しているから、というのもよく聞く話です。

そのような中、政府も、「セルフメディケーション」「統合医療」を推進し始めました。

自分の健康は自分で守りましょう!
高額医療費をなんとか抑えましょう!
ということですね。

けれども、これはお国のためというのではなく、自分のために、自分の健康をプロデュースすることができたら、本当にきっと幸せだと思いませんか?

WHOによれば、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こと(厚生労働省 政策レポート:http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/06/02.html より)とされています。

お医者さんにかかれば、何もかも元どおりに治してくださるのでしょうか?
例えば、私は、「何科にかかって良いのかわからない」ということがよくありますが、皆さんはいかがですか?

現行の医療では、素人である病人本人が当たりをつけて診療科を決めて受診します。お医者さんは大抵、ご自分の専門の範囲内で答えを見つけようとするので、もし専門違いだったら、長い時間「なかなか治らない」時間を過ごします。そうこうしているうちに、何かのきっかけで別の診療科を受けることができた場合、運よくそこで解決することもあれば、また「なかなか治らない」時間を費やすことになります。その間、患者は治らない、そして見当違いの治療に医療費はかさみ続けます。

けれども、最近では、情報があふれています!
インターネットで自分の病状をじっくり調べて、その上で当たりをつけることもできます。
私は、15年くらい前に、周期性四肢運動障害にかかったことがあります。この時には、自分でじっくり調べて、「これだ!」と思ったので、大きな病院の神経内科に行って、特徴的症状を的確に伝えました。めでたく診断をつけてもらって、薬を出してもらえました。
ある時、担当医ではない先生に診察していただいた時、
「この病気を一発で診断したなんて、〇〇先生(担当医)はすごいね!僕が最初に診てたらとんでもなく回り道させたかもしれないよ、ラッキーだったね!」と言われました。
「はい!」と顔で笑って『いやいやいや、私、相当誘導しましたから(心の声)』

この時に思いました。情報がなく、自分では訳も分からず、不安にあふれて受診しても診療科が専門外だったら、何年もの間見当違いの治療を受け続けたかもしれないのです。

お医者さん任せ、病院任せの医療では、一番辛い思いをするのは自分自身なのではないかと思います。

自分に何が起こっているのか、どうしたら良いのか、自分で分かって、自分が方向性を決めたい。一人一人がそう願って、そう行動することが、自分のため、家族のため、さらには日本のためになるのではないでしょうか?

さあ、自分の健康は自分で管理するぞ!
目標は、「死ぬまで自分の身体と自分の心を自分で管理すること」
自分の健康寿命を管理することです。
それを実現するのに「統合医療」はかなり良さそうです。

「統合医療」については、 「統合医療」の定義や内容については、関係学会や海外の機関 が提唱しているものが挙げられるが、共通認識は確立していない。というのが厚生労働省の見解となっています。
(厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=127369 第1回資料)
そこに、日本統合医療学会の定義が短くまとめて挙げられています。

「統合医療とは、様々な医療を融合し患者中心の医療を行うものです。科学的な近代西洋医学のみならず、伝統医療と、相補・代替医療さらに経験的な伝統民族医学や民間療法なども広く検討していきます。統合医療の特徴としては、次のものが挙げられます。」
患者中心の医療
身体のみならず、精神、社会(家族、環境など)さらに最近は、スピリチュアルな面を含めた全人的医療
個人の治癒力の促進により、治療のみならず、むしろ増進を目標とする病気の予防や健康
(出典:http://imj.or.jp/intro

となっています。

ここでいうスピリチュアルな健康とは、人間の尊厳の確保や生活の質を考えるために必要で本質的な自己存在の確立を意味しますが、これを健康の定義に含めるかはWHOでも、1998年の提案以降懸案となっています。とはいえ、厚労省のサイトには掲載されています。

統合医療学会のサイトをご覧になれば、ここに含まれるものがいっぱいある、なんでもありかもしれないとい、統合医療に含まれるアイテム自体たくさんありますし、それぞれの中にも、様々というのが現状でしょう。

そのような中、ヨーガセラピー(ヨーガ療法)は伝統的な健康法ヨーガを科学的に検証しているものです。また、ヨーガセラピーのみならずヨガ全般について、厚生労働省ではエビデンスを持って検討されています。
厚生労働省「統合医療」情報発信サイト 一般向けトップページ
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/index.html

エビデンス・ヨガのページ
http://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/doc_e03.html

ここに掲載されています論文は、玉石混合ですが、世界でヨガに対する学術研究論文が徐々に増えてきているということがわかります。この論文の抄訳は2015年から行われているプロジェクトで私も参加させていただいています。
この中に含まれていますので、見つけていただけたら嬉しいです!
なお、このプロジェクトは現在も続いていて、2016版は完成しており、現在2017版製作中です。